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混乱が続く教育の世界 

教育における混乱は、留まることなく続いています。一時ほどではないにしろ相変わらず厳しい大学入試、学級崩壊、学力低下、いじめ、不登校と、問題はますます多様化し、複雑になっています。なぜ、いつもいつも教育が社会の話題にならざるをえないのでしょう。

江戸時代であれば士族は侍としての、商人は商人、職人は職人の教育を受ければよかったわけです。また、ある時代のように西洋の進んだ文化を取り入れるための教育とか、敵を倒すためとか、教育に対する目的がはっきりしていた時代は、良い悪いは別として今のような混乱はありませんでした。 しかし、現代のように社会が複雑になり、価値観が多様化してきますと、人生観、目的、希望などが百人百様となります。教育うんぬんというより、生活の基盤である社会での価値観そのものが一定せず、揺れ動き続けているのですから、教育だけが満足できる性質を持つことは非常に困難だと思います。

 

現代社会における教育の目的は? 

 それでは一体、このような現代社会で私たちは教育というものに対してどんな考え方を持てばよいのでしょうか。この問いにひと言で答えることは難しいです。その人の立場や人生観などによって随分違いが出るからです。

しかし、子の親としてというごく単純な発想からいくと、子どもが人生に幸せを感じて生きていける教養を身に付けてあげることです。 教養という言葉には大人向けの響きを感じることでしょうが、教育の基本はまさしく教養を身に付けさせることだと思います。社会という組織の中にあって、一人の人間という認識に立って自分に対する愛と知を養っていくことです。愛知とはやさしさです。 教育の基本がいかに幸せを感じて生きていくかという教養ー愛知を育てることであれば、それには家庭という場より勝る教育機関はありません。学校や社会で教えられた知識や技術に一貫性を持たせ、それを能力(生きるすべーたくましさ)の基礎として、教養という愛と知(自分にも、人にもやさしい)を育てていく。 この家庭教育の姿勢こそ、混乱した社会にあって教育で右往左往しないですむ考え方の基本です。

長い人生という視点に立って自らの教育観、我が家の教育の目的について、ご夫婦でも話し合ってみてください。

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